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Life wants a stoked!

波乗り、Web、Moneyが好きな永遠の厨二社長の日常。

【映画視聴】インビクタス/負けざる者たちを視た

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インビクタス 負けざる者たち (字幕版)

インビクタス 負けざる者たち (字幕版)

 

スポーツには世界を変える力がある。
人々にインスピレーションを与え、団結させる力があるのだ。
ほかの何かには、まずできない方法で。
― ネルソン・マンデラ

マンデラはラグビーのワールドカップで、国の恥とまで言われた南ア代表チームを初出場初優勝へと導いた。そして、その勝利の瞬間、一国の歴史が永遠に変わってしまったのだ。いったい彼はどうやって、この偉業を成し遂げたのか――?

前回の記事で戦争は無くならないというようなことを書いたがその1つの解とも言えるような今回の映画の内容である。

今年2015年のラグビーW杯で日本が南アフリカに歴史的勝利したことで、今は日本はラグビーブームと言っても過言ではないほど盛り上がっている。学生時代にラグビーをかじっていた僕にとってもこんな時代が来るとは思いもしなかったし、思いの外、嬉しいものだ。

今回の映画の舞台はその「南アフリカ共和国」が舞台だ。僕も詳しくはないが、ネルソン・マンデラという人物はさすがに知っている、アパルトヘイトを撤廃した人物だ。アパルトヘイトそのものがこの映画のテーマではないが、南アフリカの歴史を語るには象徴的なものでもある。

穿った視点で結論から言ってしまえば、「スポーツには世界を変える力がある」というのは、スポーツで国家間の争いを代替しているからのように思える。ラグビーやサッカーのW杯というものは戦争の代替行為だろう。言葉にしてしまうと乱暴な表現にしかならないのだが、自国が世界一になる、その過程で国民を団結させ、熱狂させ、感動させる、それも人間同士の殺害行為は一切ない、至極真っ当な手段であるからこそ、スポーツとは素晴らしいものなのだ。 

そのスポーツの力を信じ、南アフリカを変えようとしたネルソン・マンデラの姿がこの映画では表現されている。まず驚くのは、27年間もの間、投獄されておきながらもその人生を諦めずに釈放後すぐに政治の表舞台に立ち、大統領になってしまうことだ。27年間ですよ、、、全く想像もできない長さの時間を刑務所で過ごすわけで、あの閉鎖された空間でその長さの時間というのは、精神崩壊してしまうのではないか?という思いに駆られる。

次の驚きは「赦し」だ。27年もの間、不当に投獄されたのにも関わらず、敵対視してもおかしくない人種差別主義者(白人)に対して、自身が大統領になっても報復人事のような行為は行わなかったし、当時の南アフリカにおいてアパルトヘイトの象徴かのように言われていたラグビーに対しても、黒人にとっては非常に不人気であり不満が溜まっていたが、その権力によってラグビー代表チームへの不当な介入や変更(チーム名・ユニホーム)は行わなかった。南アフリカの白人の国民にとっては、ラグビー代表チームは「宝物」であり、それを奪ってしまうようなことは自分達、黒人が今まで不当に差別されてきたことと同義のことでもあり、これから南アフリカをまとめ上げていかなければならないネルソン・マンデラにとって、白人と黒人の対立の火種となるようなことは避けたかったのである。

時代のタイミングにおいて、誰かが「赦し」をせなければ報復や禍根の負の連鎖は続いてしまう。その連鎖を断ち切るという意志だったのだろう。しかし、、、自分自身が不当な扱いをされてきた、そのような状況において、その決断・行動することができるのだろうか?考え込んでしまう内容である。

結果としてその当時のラグビーW杯において南アフリカ共和国は優勝という快挙を果たすわけだが、当時の南アフリカ代表チームの中に黒人選手はわずかに1人、チェスター・ウィリアムズのみ。ほぼ白人のラグビー代表チームが、南アフリカ国民の大多数を占める黒人を熱狂させるという奇跡的な結末。

時代の節目にはこのような出来事が起きているのですね。